ジンバブエ研修① ンビラ儀礼 

2024/3/3

 ジンバブエ研修の初回訪問はンビラ儀礼でした。この日はホテルから30分ほどの郊外に移動して、ジンバブエの伝統楽器ンビラの儀礼に参加しました。

 まず、ンビラ奏者の方に挨拶して、歓迎の演奏を聴きました。ンビラ奏者3人、オショと呼ばれるマラカスの奏者が1人、踊り子1人の構成でした。最初は西洋音楽と違うリズムに慣れませんでしたが、段々とリズムがわかるようになり、皆で輪になって踊ったりしました。一曲目はfriendという意味の曲で、歓迎の意をあらわしていただきました。同じ歌詞のテーマを繰り返していたので最後の方は自然とメロディーを口ずさんでいるメンバーもいました。続いて二曲目はTraditional Era という意味の曲でした。「神が来る時」を表していて救世主的な世界観の曲でした。曲の演奏の後、祖先信仰やンビラの楽器について質問しました。先祖を憑依させて相談することができるとおっしゃっていました。

 その後昼ごはんをいただきました。ンビラ奏者の奥さんに作っていただいたサザ(とうもろこしの粉を粉末にしてこねたもの)、牛肉、魚、大根の葉でした。大根はンビラ奏者の方が日本から輸入して庭で育てているものだそうです。サザは餅に似ていて、かなり満腹になりました。手で食べたので、サザがかなり熱かったです。

奥さんに作っていただいたサザ

 昼食後演奏を再開したところ、1人のムビラ奏者の人が突然倒れました。実はこれが儀礼の開始の合図でした。突然の開始に驚いたものの、普段は見ることができない儀礼を目にすることができることが楽しみになりました。儀礼は古いショナ語で行われたため直接は聞き取れませんでしたが、逐次周りの方が英語に翻訳してくださいました。霊媒師に憑依した先祖の霊に挨拶した後に、占いを行っていただきました。あるメンバーは、骨にケガをすることと目が悪いということを伝えられ、お守りとしてコメを渡されていました。メンバーの中には手作りのンビラを購入してる人もいました。これから日本でも練習していきます。

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